2001年01月01日

におい演出家の仕事-Olfactory Interactive design-

flash 再生まで、しばらくお待ち下さい



におい演出家とは
8年前、におい演出家として、舞台制作、動物行動×においの
インスタレーションを発表。嗅覚メディアに着目した制作活動
を続けてます。また、トークショーのゲスト出演、ワークショ
ップの企画などコラボレーションしたり、2009年からラジオ
のパーソナリティーとして最新情報を発信してます。


Research Thema No.
1.'嗅覚'を通して過去・未来の生活環境を再発掘
2.他の感覚×嗅覚のアート活動
3.ラジオ、映像、WEB、本を使った情報発信 
4.他の研究と共同開発
5.ワークショップの企画・制作
6.匂いのデバイス研究・開発

空間×匂い
テーマ「極楽浄土」に沿って、京都の永運院さんという建物全体
を極楽のイメージの精油にて、空間演出をしました。
「におい演出家」として参加。

極楽とは、この世にありえない空間。と解釈し、既存のお寺の
空間に嗅いだことのない香りでマスキングすることで、空間の
イメージをがらりと変えました。

においの演出
香りの広がりは、建物を行き来する人の流れ、底冷えの気温、
風の強弱方向などによって大きく左右され、また、空間のもつ
「元々のイメージ」を知っておくことが、香りの演出にとても
重要です。

香りを作る過程で重要なのは、調香師とのイメージをいかに共有
できるかがガキになります。匂い独自の言語が少ないので、味、
色、温度を表す言語や絵やサウンドを使ったりして共通言語を探
ってゆきます。

また、難しい点は、香料の劣化や流行、最終決定をディレクター
鼻判断によることや演出については、イベント現場での人の流れ
・規模と香りの相性を現場で実際に炊いてみないとわからないの
が、経験を要する作業です。例えば、香りのコントロール、作り
直しは、現場で自分の鼻を信じるしかないのです。よほど嗅覚の
優れた動物や人がいる場合は、その仕草で判断できるかもしれま
せん。この問題は、他のクリエイティブの作業と似ている点です

新しい分野として、香りの演出は、観客がその香りの存在に気が
つかなかったという制作者の声をよく聞きますが、空間に1つの
香りを付けるだけでは化粧で言うファンデーションと同じだと言
えます。

ポイントメイクがあるように、その空間自体の情報(温度、サウ
ンドなど)を知り、まず、匂いの設計図を立体的に思い描くこと
が必要です。そして立体メイクをしていくのです。これは、空間
に対する匂いだけでなく、フレーバー香料を作る場合にも言えま
す。例えば、みかんは、皮、実、種、果汁など部分によって違う
匂いや味がします。人も同じで、何十〜百種類もの匂いで構成さ
れているのです。

また、観客の反応について、文明は恥という文化を生んだため
くんくん嗅ぐ行為への抵抗や「臭い」ほどの香りの演出は
爆音とおなじで、あえて演出する時以外は、人を遠ざけるだけで
す。

匂いは、デジタル化できない新しい分野だけに香料の
管理に関して課題も多いのが現状です。

最後に、極楽の来場者の多くが香りに気がつき、受け入れる人
が多かったのが成功した点です。「この香りは一体、何?」とい
う声が聞けたらシメタものです。そっとよりそって、その後の様
子を観察しましょう。

場所
古くから地元に定着した極楽になじみの深い寺。
約30畳×2部屋+渡り廊下で極楽のイメージは、菩提樹の精油
と他の天然精油を調合しました。調香師は、別の人。
私は、ベースとイメージ、香りの決定、炊き方まで全体をディレ
クションを行いました。

end


posted by WonderfulScience at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | Olfactory interactive media | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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